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取締役社長 今井 雅之

当社は、1921年に横浜市大岡町にて相武自動車(株)として創立しました。戦時中の合併や再編によりバス事業を拡大し、1949年に東京証券取引所に上場、1951年に商号を現在の神奈川中央交通(株)に変更しました。その後、不動産事業やホテル事業に進出するなど事業の多角化と経営基盤の強化に努めてまいりました。

2030年度を目標年度とする長期ビジョン「Vision 2030 NEXT 神奈中」では、バス沿線や事業を展開する地域とともに成長するために、時代の変化に柔軟に対応し、常に挑戦し続けることで地域に新しい価値を創造していく企業に進化することを掲げております。併せて神奈中グループサステナビリティ基本方針を定め、グループ経営理念のもと、安心・安全なサービス・商品を提供することを通じて、環境負荷の低減や社会課題の解決など地域に新しい価値を創造し、「持続可能な社会の実現」と「持続可能な企業価値の向上」を目指してまいります。

当社は、2021年に創立100周年を迎え、次の100年に向けた更なる成長とコロナ禍からの回復を基本方針に掲げ、「神奈中グループ中期経営計画(2021年度~2023年度)」を策定し、この期間を「体質変革期」として位置づけ、重点課題に取り組んでまいりました。旅客需要はコロナ禍前までは戻らないものの、費用構造改革および収益基盤の強化等の構造改革に注力した結果、目標として設定した2023年度の経営指標(売上高営業利益率6.0%以上、有利子負債/EBITDA倍率5.0倍以下)を達成いたしました。

そして、これに続く中期経営計画の3年間を、長期ビジョンの実現に向けた「飛躍期」の第1ステージと位置づけ、2024年4月に「神奈中グループ中期経営計画(2024年度~2026年度)」を策定しました、本中期経営計画においては地域価値の創造に向け3つの重点課題(① 持続可能なモビリティサービスの実現、② 不動産関連領域の強化、③「ゆたかなくらし」への貢献)に取り組むとともに、サステナブルな取り組みとして3つの重点戦略(① 環境戦略、② 人財戦略、③ デジタル戦略)を設定し、経営基盤を強化してまいります。

今後も、上記施策を着実に遂行することで、当社グループの経営理念である「お客さまの『かけがえのない時間(とき)』と『ゆたかなくらし』の実現」を目指してまいります。
株主の皆さまには、引き続きより一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

取締役社長
今井 雅之